屋根の形のエトセトラ

こんにちは!
設計・インテリア担当の佐野です。

お家づくりで重要視される暮らし方、間取りと同じくらいのウエイトをしめているのが
外観ではないでしょうか。
そして、外観のシルエットを決める重要なポジションに屋根の形があると思います。
今日は、代表的な屋根の形をご紹介していきます。

こちらのパースはメインの屋根を寄棟にしてみました。
寄棟.jpg
一番高い棟に対して4面(4方向)に屋根がある形になります。
4方向に軒が来るので高さを低くできることから、斜線制限などには有利な形です。
そして、軒のラインで四面屋根になるのでこの次に紹介する切妻屋根に比べて多少外壁の量が軽減されます。
さらに、四面に安定して屋根があるので風の向きの影響を受けにくい形状になります。耐風効果は高い屋根型です!
デメリットとしては
・樋の施工範囲が増える
・太陽光の掲載量が少なくなるかも・・・
・小屋裏の空間が取りにくいので、収納やロフトの計画に制限がかかるかも

次に紹介する形は切妻屋根のパースです。
切妻.jpg
お家の絵を書いてください!と言われてほとんどの方が三角お屋根のお家を書かれるのではないでしょうか。
一番高い棟に対して、2方向に屋根が流れている形で、妻面(棟に対して直角に外壁が面している側)が三角形の形をしています。
可愛くもあり、スタイリッシュでもあり、屋根材によっては純和風にもなります。
また、寄棟に比べて構造もシンプルになるため、屋根のコストも減らせます。
雨漏りに大敵な接合部分も少ないので、リスクも減ります
小屋裏空間の計画にも有効的!
▲デメリットとしては
・高さ規制のある場所では計画に制限が出るかも
・妻面が直接環境の影響を受けやすい
・太陽光も掲載しやすいが屋根の向きによっては不向き
等・・・

そして最後にご紹介する形は片流れ屋根のパースです。
片流れ.jpg
切妻屋根の片方の屋根を伸ばした1枚屋根のお家です。
スタイリッシュにかっこよく、デザイン豊かに表現できます。
勾配天井や小屋裏空間を活用したいスタイルにおすすめです。
屋根の向きによっては太陽光搭載も◎
▲デメリットとしては
・1枚屋根のため樋への負担が大きくなる
・外壁面が増えるので、雨風の環境の影響を受けやすい

今回は代表的な3種類の屋根をご紹介しました。
同じ間取りでも屋根の形を変えるだけで雰囲気が180度変わってきます。
メリットでもあるということは、裏を返せばそこがデメリットであったりします。
しかし、弱い部分をそのままにせず、どうカバーしていくかが大切になってきますので
良いお家づくりができるよう、取り組んでいきます!

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